AIJ問題

AIJ投資顧問株式会社に運用を委託した資産が焼失した問題で、栃木県内の中小企業で設立される総合型基金が大きな被害を受けています。この制度は加入企業に連帯責任が課せられており、掛け金等の負担増に耐えられないで連鎖倒産の発生も危惧されている昨今です。
このようなことからこのたびの臨時議会で栃木県建設業厚生年金基金(渡辺勇雄理事長)から出された陳情を採択(私が副委員長を務める県政経営委員会で審議)、連動して国に向けて「厚生年金制度の抜本改正を求める意見書」を全員賛成で採択しました。
今日の企業年金は年金制度の3階部分をなすもので、(1階は基礎年金部分、2階は厚生年金や共済年金部分)企業が単独で、または企業の連合体で設置運営しているものですが、ここに厚生年金の一部を代行して運用していること、その代行部分が今日の運用の悪化で目減りをしていることから、継続も地獄、解散も地獄という難しい事態を迎えているわけです。
社会保障と税の一体改革論議の中でも年金の在り様には特別の関心があつまっています。公的年金の制度設計に加えてこの企業年金の行方についても関心を持たねばなりません。