人口動態

栃木県の人口動態についていくつか記しておきます。
人口動態統計は出生・死亡・婚姻・離婚・死産などの実態をあきらかにする統計です。
 出生数は15913人です。これは戦後のピーク(昭和48年)の半分、出生率(人口千対)8.1は前年の8.3を下回る状況になった。合計特殊出生率は1.38、これは全国の1.39を下回るし前年の1.44から0.06下回った。人口の維持にはこの数字2.1程度が必要とされていることからすると、遠く及ばない。
 死亡数は20488人、死亡率(人口千対)は10.4である。出生数から死亡数を差し引く自然増減をみると、戦後ズッと人口増加傾向にあった本件が平成17年を境に自然減に転じ、その差は拡大していることがわかる。平成23年には毎月400人程度の減少。この流れは今後一段と加速すると予測する。
 若い男女の平均初婚年齢が年々高くなってきている。様々な分析がなされているが、晩婚化と少子化は密な関係にある。結婚を前提とした出産育児観からフランス式に未婚の母にも社会的支援が遅れるような施策も検討の時期を思う。


  表 人口動態(栃木県)  (人・才)
 
     出生数  死亡数  自然増減    出生率     A     平均初婚年齢
                                         男   女
昭和48  31785   12403   19382    19.3         
  50  29873  12112    17561    17.5
  60  23842  12349    11493    12.7     1.9     28.0  25.3
平成元  20289  12678     7611   10.6            28.4  25.7
  10  18836   15257    3579    9.5            28.4  26.3
  17  17363   18091   △ 728    8.7     1.4     29.7  27.6
  20  17240   18437   △1197    8.7            29.9  28.0
  23  15913   20488   △4555    8.1      1.4    30.4  28.6

 *A=合計特殊出生率(母の年齢別出生数/年齢別女性人口)15歳から49歳までの合計
 *出生率=人口千対
 *出展=平成23年栃木県人口動態統計(概数)の概況(栃木県保健福祉部健康増進課)