献眼と献体で考える=臓器移植が眼前に

 御葬式に参列しました(2か所)。友人の彼は病に倒れて命を落としましたが、献眼を申し出ていたとのことで、式場でその旨のお話がありました。厚生労働大臣と日赤総裁、ライオンズクラブ、市長からの深甚なる感謝の意がささげられました。栃木県内の昨年の献眼は33例、今年はすでに16例とのお話もありました。角膜移植を待つ方は全国で30数万人とも。角膜は140年も機能するということですから、彼の崇高な思いは長くいかされると思います。
 次は若いころに看護士をしていたというご高齢の女性。故人の遺志により献体とのお話は弟さんの話に出ました。献体先は地元の医大。ダビにはふされないで大学病院に運ばれて行きました。その思いは医者の卵たちの勉強や医学研究の前進に貴重な意味を持つことになるでしょう。ご遺族も故人の遺志を大事にされた様子で感動しました。
 同じ日に二つの出来事に出会いまして気持は動揺するやら感激するやらで穏やかではありませんでした。自分ならどうするかという自問と援助を待つ人、見送る遺族、人材養成と研究に不可欠の献体。政治もまたこの課題に正面から向かう必要があるとも思いもありまして。勇気をだして報告する次第です。、