日清日露

集英社が創業85周年記念企画として「コレクション戦争X文学」(Xは「と」と読む)全20巻を刊行中かな、その第6巻「日清日露の戦争」(21編の小説を収録、本文637頁)を昨晩ようやく読み終えた。
ドナルド・キーンの「明治天皇」を読んでのことで、各編に日本が近代国家として国の体をなしていく過程での中国、韓国、ロシアそして列強諸国との緊迫した関係が表現されていた。
その小説のタイトルを記す。
日清戦争異聞(原田重吉の夢)(萩原朔太郎
②九年母(山城正忠)
③凱旋祭(泉鏡花
④依って件の如し(岩井志麻子
⑤一兵卒(田山花袋
⑥日露の戦聞書(宇野千代
⑦長崎のハナノフ(新田次郎
鼠坂森鴎外
⑨張紅倫(新美南吉
⑩人工戦争(稲垣足穂
⑪土の枕(津原泰水
⑫誰殺了(矢野一也)
⑬兎と妓生と(木村毅
⑭南国の思出(松岡静雄)
⑮誰でも知っている(長与善郎)
⑯橇(黒島伝治
⑰尼港の桃(久世光彦
⑱その人にあらず(陳舜臣
⑲出る幕(獅子文六
⑳物相飯とトンカツ(もりたなるお
21マルスの歌(石川淳