教育政策の担い手

教育政策はだれが担うのか、と題したセミナーに参加した。東京・PHP研究所主催。
地方分権改革推進委員会答申やら昨今の一部自治体首長発言などで教育委員会制度の在り様についてこのままでいいのかという視点での論議が起こっていることは周知のとおり。今日は教育委員会と首長・議会との関係、県の教育委員会の必要性を論ずるというので出かけた訳です。
まあ落胆の一言。ありきたりの解説を聞いて90分、廃止して首長に一元化せよとの若い論者の一方的な主張に終始したからです。大枚をはたいたのに。
この教育委員会制度、制度疲労を起こしていることは確かですが、戦後日本の復興と民主化に、また戦前の軍国主義一辺倒に果たした教育の効果を反省した中でもたらされた「レイマンコントロール」(素人による教育支配)であったことを忘れてはなりません。
教育論議は一億人の国民誰しもが論ずることができる分野です。大いに関心を持ってまいりましょう。