地域医療の再生

国の第二次補正予算に「地域医療再生臨時特例交付金」2100億円が盛り込まれ、今その交付金をめぐってさまざまなプラニングが行われようとしています。
交付金は現行の地域医療再生計画が第二次医療圏を基本単位としていることから、都道府県単位(三次医療圏)の広域医療圏における医療提供体制の考え方が十分に計画されているとはいえない状況にある、と認識して、事業を都道府県が策定する地域医療再生計画に基づく事業を支援するとしています。
つまり三次医療圏中心でこの予算を使おうというわけです。
ここで細かくが書きませんが、麻生内閣の時に3000億円の地域医療再生基金をこしらえて、その中の一部はいまの二次医療圏の再生計画でつかわれているものの、鳩山内閣で残りの予算が執行されないまま、菅内閣でも踏襲されて今日にいたっていることを私たちは思い起こさなければなりません。
つまり地域医療再生という大事な大事な仕事を麻生内閣が取り組んだのに、政権が代わったというそのことでやめてしまった。しかし考えてみれば、地域医療再生は本当に取り組まなければならない案件と理解せざるを得なかったのが菅内閣というわけです。
交付金は採択要件を変え、ハードルをあげて、実際には取り組み得ないような内容にもなっていまして、国民に見せかけの予算との批判ガ既に出ているのですが、実は大事な大事な時間を私たちは失ってしまったのではないかという忸怩たる気持ちもあるのです。なぜなら、今回の予算執行にはプランを描いて、3月16日までに国に持ってこいというのですから、この短期間で何を期待してのことなのでしょうかとも言いたくなるのです。